今日も暑い

銀河英雄伝説外伝を読み終わってしまったので電車の中で読む本が無い、何か探すかということで帰りに本屋へ。で適当ーに背表紙を眺めていたら何となく『グーグル革命の衝撃』(NHKスペシャル取材班)という本が目に入って気になったのでプロローグと目次のみペラペラと読む。で「これ絶対面白いな」と確信してカウンターへ。そして普通の文庫本の安さ(500円ちょい)にびびる。銀英伝文庫版が大抵800円付近なので完全に感覚が狂ってた。
で読破。結論から言うと歴史的名著。本当に面白い。本棚にしまっておいて20年くらい経ったらまた読み返してみたいと思った本は初めて。いい買い物をした。たまたま面白い本に当たるというのは実に素晴らしい。21世紀だなあとここまで実感出来る本もそうそう無い。この本何かの賞を取ってるようだけれどもそれも納得。
まあ個人的に一番面白かった点は300年後くらいにG○○gleに対して式子の如く「これが諸悪の根源なのかもね」とか言い出す奴が現れかねないよと重度の元長脳だと読み取れる章があるせいなんですが。何か緑髪のおばちゃんロリータに「ちゃんをつけろよデコ助野郎ォ!」とブチ切れられた気がするけど気にしない。以下、文庫版あとがきより一部引用。

検索とのつきあいが問われるというのは、こうした「効率化」と「それ以外」の狭間で、自分が世界とどう切り結び、世界をどう理解しようとするかという問題に他ならないからだ。

ここ読んだ時3秒ほど硬直。あれ、これ『Princess Bride』じゃないよね…?これ書いたの本城理人じゃない…よね?と一瞬本気で思った。この本が例の10冊に入っていたとしても何ら違和感無し。実に素晴らしいセカンドノベルまでの繋ぎだった。